2013年8月12日月曜日
タロットで愚者の持つ意味
The Foolは、タロットの大アルカナに属するカードの1枚です。
日本では愚者と呼ばれています。
この愚者は番号が0番ですがすべてのタロットで愚者が0番というわけでもないんですね。
タロットでもウェイト版など黄金の夜明け団系のデッキでは0番と言うことが多いんですが、
マルセイユ版などの伝統的なデッキでは番号が書かれていないものが多いようです。
その意味としては奇抜、斬新、自由、型にはまらないとか無邪気や可能性というものがよく言われています。
タロットでは正位置と逆位置では意味が変わってくることが多いんですが逆位置を採用しないタロットもあります。
逆位置だとわがままや落ちこぼれとか足下の危険が見えない、自分がどこに立っているのかもわからない、つまり愚か者というわけです。
この愚者に番号が無いかあっても0番というのは愚者がタロットでは特別な存在だからでしょうか。
22枚の大アルカナの中で唯一移動している人物が描かれている絵札であり二面性が強いというのですが、タロットをもっとも象徴している1枚かもしれません。
人間はそもそも置かれている位置も立場もわからないことのほうが多いわけです。
しかも1歩踏み出すと愚者の絵柄のように崖から転落する可能性もあります。
たとえば世界経済が混沌として欧州金融危機などと報道されたことがあります。
日本でもアベノミクスという経済活性化策で動いているようですが批判している人も多いようです。
副作用がよめないからですね。このサイドエフェクトを読めないということがまるで愚者のようでもあるんです。
もしかしたらアベノミクスが失速して一気に崖から転落するのかも知れません。
これくらい不透明な時代は無いと言われていますが時代はいつでも後から理屈をつけて説明しているだけですし、その渦中にいれば方向性が正しいのかすらわからないんですね。
タロットの愚者というのは難しいカードですね。